キシリトールによるシュガーコントロール

みなさま、こんにちは。

今回は、どのお店にも売られているキシリトールガムについてお話をさせて頂きます。

キシリトールといえば、お砂糖ではなく天然素材の甘味料と呼ばれるものです。先日川井地域ケアプラザで講演会へ行かせて頂いた際に地域の方から質問がありました。

『私の友人は1日中ずーとガムを食べているから頭にも顎にもいいから食べて大丈夫なのよ!と言っているけれども、私は糖尿病だから1日に何粒も食べるとよくない気がして…』と仰っていました。

確かに糖分をとりすぎてはいけない方もいらっしゃいます。その方へは『ノンシュガータイプの、キシリトールガムでしたら大丈夫ではないでしょうか?』と提案させて頂きました。

ここで、キシトールの効果についてお話をさせて頂きます。お口の中の常在菌(常に存在している菌)の約85~90%が悪玉菌です。ムシ歯の原因菌であるミュータンス菌や、歯周病の原因菌です。

残りの10~15%が善玉菌になります。この悪玉菌は、お口の中に糖や栄養となる食べ物があるとその栄養を取り込んで酸を作り出します。その酸により歯が溶かされた状態がムシ歯です。

そこでキシリトールガムを摂取して頂くと『悪玉菌』は、他の普通の糖分と同じように取り込んで酸を作ろうとしますがうまく作ることができません。悪玉菌はキシリトールも外へ出してしまいますが、その出したキシリトールをまた取り込んでしまうので数が減っていきます。

一方、善玉菌はキシリトールを取り込みません。そのため、エネルギーを消費しないので数が増えていきます。その働きにより悪玉菌優勢の状態から善玉菌優勢という、お口の中の環境になれば、ムシ歯もできにくくなる上、善玉菌の汚れは簡単に歯ブラシで落とすことができるので、悪玉菌だらけの『バイオフィルム』にはなりません。

ぜひお食事後、すぐに歯磨きができない外出先などで、キシリトールガムを摂取してみてはいかがでしょうか。

歯科専用のキシリトール100%のものをお勧めいたします。